配偶者控除見直しで専業主婦パートタイマーの働き方は変わるのかどうか

配偶者控除見直しで専業主婦パートタイマーの働き方は変わるのかどうか

配偶者控除見直しで専業主婦パートタイマーの働き方は変わるのかどうか

安倍政権にて配偶者控除の基準額を見直す議論が行われています。

 

これはパートタイマーにとって、主に専業主婦にとって大きな影響を与える政策転換になるので今後目が離せません。

 

 

 

現在は妻の収入が103万円以下の場合に夫が所得税で38万円の控除を受けることができます。

 

仮にこれを見直した場合、現在パート労働をする専業主婦はどのように働き方を変えるのでしょうか。

 

尚、安倍政権と財務省はパートタイマーがフルタイムな働き方をするであろうと考え、税収が増えると予想しています。

 

私はこの考えに賛同していませんし、パートタイマーの専業主婦がフルタイムで働くとは思っていません。

 

むしろパート労働をする専業主婦は現状のままか、あるいは働く時間を減らすのではないでしょうか。

 

 

 

専業主婦が時間給制のフルタイム労働で正社員と同様に働くメリットがあるかというと、はっきり言ってほとんど無いでしょう。

 

家のことを放置して朝から晩まで時給750円で働き、家に帰ってから夫と子供のご飯を作るでしょうか。

 

家事の分担もまだ家庭内でうまく線引きできず、家事は妻の役目になっている家庭が多いはずです。

 

ほとんどの専業主婦が身も心もボロボロになってまでで働きたいと思わないはずです。

 

またフルタイムで働くと健保における扶養家族、国民年金における第3号被保険者の枠から外れ、夫同様にに被保険者として健保と厚生年金で保険料納付義務が生じます。

 

給与によって違ってきますが、この2つの保険料の支払いは結構な負担になります。

 

もちろん企業も保険料を折半して支払わなければいけなくなります。

 

 

 

安倍政権と財務省は専業主婦を筆頭にパートタイマーがフルタイムあるいはそれに近い時間働くと予想していますが、おそらくそうならないでしょう。

 

逆に馬鹿馬鹿しくなって働かなくなるのではと思うのです。

 

パートタイムというのは長く日本で利用され社会に馴染んできた制度なので、これを今から激変させようとしても無理があります。

 

専業主婦にとっても企業にとっても今のままのパートタイム制度が一番良いのであって、これからも1日4時間ほどのパートタイマーが労使共に重宝され続けるでしょう。

 

よって安倍総理や財務省の考えの通りにそう簡単に税収が増えるとは思えませんし、現在のパートタイマーは見直し後も今まで通りに短時間労働をすると考えています。


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