生活苦の中でお金より大事なもの
お金が足りずにできなかったこと、あきらめたことは沢山あります。
特に結婚して子どもが生まれて、守らなければならないものが増えたことで、手に入れたいものが増えました。
また、自分の自由になるお金が減ったため我慢していることもあります。
家族と暮らす新しい家が欲しいとか、もっとおいしいものを食べさせたいとか、旅行に出かけたいとか、子どもに高い月謝の習い事をさせたいとか、たまには自分のために服や靴も買いたいとか、欲しいものを考え出したらきりがないものです。
しかし、いま挙げたものを全部手に入れたとしても、また新たな何かを欲しいと思うに決まっています。
人間の欲望には果てがないのだなあと改めて思います。
最近の我が家も、夫の収入が減少したり、私が体調不良で入院したりと、お金は出て行くばかりです。
もっとお金があればうまくいくはずなのに、と強く思います。
しかし、困っているときは手を差し伸べてくれる人が必ずいます。
互いの実家の両親からは、余っている食料をもらったり、子どもの服や本、オモチャをプレゼントしてもらえたりします。
また、近所のママ友たちとはお金をかけない遊びを親子で一緒に楽しんだり、私が入院したときは子どもの面倒を見てくれたりしました。お互いにごはんを作り過ぎたときは、おすそわけをしたりもします。
パートに出ているママ友の子どもが熱を出したときは、自宅で面倒を見てあげる専業主婦のママ友もいます。
生活が苦しいなと思う最近では、このような助けが本当にありがたいとしみじみ思います。
お金があれば自分たちでなんとかできてしまうことですが、なかったために感じることのできた周囲の人たちの暖かい気持ちです。
本当に困ったときは、お金も確かに大切ですが、頼れる人が自分にはいるのだということが大切なのかもしれません。
周囲の誰かが困っていたら今度は私が助けたいと素直に思うことができます。
このように、生活苦でお金がない暮らしが続いたとしても、いざというときに頼れる人がいれば、案外大丈夫なのかもしれません。